【お笑い芸人になる】芸人とコンプライアンス。
こんにちは、中村オニギリです!
前回は「ネタ見せ」について書きました。
今回は、本題とはすこしずれますが【芸人とコンプライアンス】について思ったことを書きます。
少し前に「闇営業・反社問題」でニュースを騒がせていましたが
私がお笑い芸人を目指してなったのが約10年ほど前。
当時から「コンプライアンス」という言葉が出ていました。
その時の私は、養成所を卒業して、形としては「芸人」をしていて、会社の方から絶対参加の「コンプライアンス研修の案内」が来ました。
それは、期生別に芸人が集められ、警察OBのからコンプライアンスの説明と注意事項を受けました。
内容としては、「反社とつきあうな」「薬物」「ハニートラップに気を付けをろ」といったものでした。
ちょうどその時【島田紳介さん】が反社と関わって芸能界を引退する、という事件があり、その事がかなり関係していたのではないかと思います。
正直、その時の僕には、内容は退屈で、バイト明けで眠い目をこすってぼんやり聞いていた気がします。
そして、その話を聞いていく中で最終的な結論としては
「芸人である前に、ちゃんとした人であれ」
という事でした。
正直・・・
「うそでしょ?ちゃんとしてないから芸人になろうと思ったのに」
というのが率直な思いでした。
勉強が嫌いで、運動もできなくて、お金がほしくて、有名になりたくて、モテたいから芸人になったのに...
2000年ごろからの芸人ブームで、芸人は活躍の場をどんどん広げていきました。
今までは、ネタ番組、バラエティ番組のMC、雛壇のにぎやかしなどが、テレビの中の芸人の立ち位置でしたが、だんだんドラマに出演し、ニュースのコメンテーターなどの位置に座り、政治経済の話をするようになりました。
それが故に、「芸人」という職業の位置が、昔私のイメージしていた「アウトローな職業」から、「憧れる職業」「将来なりたい職業」で名前があがるようになり、変わっていきました。
これは、ひとえに、芸人の先輩方たちの功績であり
「芸人ってすごいんだぞ」「芸人ってなんでもできるんだぞ」
というのが世間に認知され、社会的地位が上がっていきました。
しかし、その反面失ったものもあります。
テレビの番組の発言ひとつとっても
「また、芸人がふざけたこといってるな」
で以前は終わっていたものが
「なんて非常識なことを言うんだ」
というように取り上げられて、バッシングされたり、ニュースになって叩かれることも多くなってきました。
そんな状況をみて駆け出しの私は
「そこまでキチキチ見られるんだ、ネタが面白いだけじゃダメなんだ、芸人うまみないな・・・」
と思いました、でもやめるといったことせずしばらくは、続けていくのですが。
先輩方の功績で芸人という地位が上がり仕事も増えていって、「芸人」という職業だけで生活できる人が増えたのは、とても良いことだと思うのですが、その分「社会的責任」「社会に与える影響」というのも一緒についてきて、「行動に責任が伴う」というのを改めて感じました。
では、今回はこのへんで。